ネット文学作品の版権管理強化、中国が新通達公布

国家版権局は2016年11月14日付で、≪インターネット文学作品の版権管理強化についての通知≫(以下、≪通知≫)を公布した。
≪通知≫は情報ネットワークを通じた文学作品の提供及び関連ネットワークサービスのプロバイダの版権管理における責任と義務をさらに明確化し、著作権の法令法規の関連規定を細分化したものであり、国家版権局がインターネット文学の版権保護を強化するための重要施策であり、インターネット文学の版権秩序を規範化する上で重要な意義を有すると考えられる。
≪通知≫は全11条から成るが、11月15日付法制日報によると、ポイントは以下の通りである。

 

2種類のインターネットプロバイダを規範化
  • 文学作品を直接提供するインターネットプロバイダ
  • 関連インターネットサービスを提供するインターネットプロバイダ
インターネットプロバイダが構築すべき4つのメカニズム
  • 権利侵害処理メカニズムを構築し、内部の監督管理を強化
  • 版権の苦情申立メカニズムを構築し、権利者の合法的な訴求を速やかに処理
  • 通知削除メカニズムを構築し、権利侵害作品を24時間以内に削除
  • アップロード審査メカニズムを構築し、関連情報を審査及び保存
3つのイノベーション施策
  • サーチエンジン、ブラウザなどのサービスを提供するインターネットプロバイダが、検索・リンク等の方法で権利者の許諾を得ていない文学作品を伝達することを禁止
  • コミュニティ・フォーラムなどのサービスを提供するインターネットプロバイダに管理強化を要求し、注意義務を強化
  • 国家版権局は版権の監督管理に「ブラックリスト」制度を導入

 

通知の中国語原文はこちらをご参照ください。

村上春樹の3作品が正規許諾を得て中国語版電子書籍に

中国でも圧倒的人気を誇る外国人作家の一人、村上春樹。
2016年6月28日付の東方網によると、このほど紀行文「遠い太鼓」「雨天炎天」「辺境・近境」の3作品が、日本側の正規許諾を得て中国で初めて電子書籍化された。既に中国版AmazonのKindleストアで販売されている。
電子書籍化の許諾を得たのは既に村上作品を40冊以上出版している「上海訳文出版社」で、電子書籍の人気の高まりを背景に、今後も欧米や日本の著名な作家の著作物を電子書籍としてリリースしたい考え。
中国での電子書籍の読者は3億人に迫る勢いと言われており、村上作品も新たなかたちでの読者を増やしそうだ。ちなみに販売価格は15.99元で、7月6日付青年報によると、発売初日の販売数は3作品合計で2,600冊と、予想をはるかに超える売れ行きのこと。早くも中国人読者の期待が窺える。
なお、村上春樹の小説は日本でもなかなか電子書籍化されておらず、昨年12月に「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の電子版が初めて発売されたばかり。

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